指揮者 松尾 葉子  Yoko Matsuo


 1982年フランスのブザンソン指揮者コンクールで、女性としては史上初めて、また日本人としては小澤征爾に次 いで二人目の優勝という壮挙により、一躍注目を集めた松尾葉子は、実力と人気を兼ね備えた指揮者として着 と地盤を固めている。

 1998年4月セントラル愛知交響楽団の客演常任指揮者を経て、1999年〜2004年は同楽団の常任指揮者に就任し、演奏会のみならず地域活動なども活発に行い、同楽団と中部地域の文化の活性化にも大きな足跡を残した。2004年からは同楽団の主席客演指揮者に就任した。セントラル愛知交響楽団とは、定期演奏会や特別演奏会などで着実に実力を増し評価されるほかに、2000年6月、名古屋能楽堂にて能の演出を用いたモーツァルト歌劇「ドン・ジョヴァンニ」を行ない話題をさらうなど、意欲的かつ多彩な活動も行った。

 名古屋生まれ。1975年お茶の水女子大学教育学部音楽科を卒業後、東京芸術大学指揮科を経て同大学院に進み、渡邉暁雄、小林研一郎の両氏に師事。1981年渡仏、パリのエコール・ノルマルでピエール・デルヴォー氏に師事。帰国後の1982年に名古屋フィルを指揮して生まれ故郷の名古屋にデビュー。翌年、「若い芽のコンサート」で NHK交響楽団を指揮、絶賛を博した。以後、東京交響楽団、新日本フィル、読売日本交響楽団、日本フィル、新星日本交響楽団など日本の殆ど全てのメジャー・オーケストラを次々と指揮し、高い評価を得ている。

 また、オペラ、オペレッタの指揮でも好評を得ており、1984年に「メリー・ウィドー」でデビュー後、二期会公演「こうもり」、関西二期会公演「カルメン」、「トラヴィアー タ」、1989年 トーマの「ハムレット」を東京グローブ座にて指揮、大阪カレッジ・オペラハウス「コシ・ファン・トゥッテ」、1996年都民オペラ劇場「ドン・ジョヴァンニ」、1997年「アイーダ」、1998年「天国と地獄」、2000年能演出による「ドン・ジョバンニ」など多くの作品を指揮している。また文楽様式を取り入れた異説「カルメン情話」は名古屋、東京でも話題になる。2005年9月愛知万博にて上演。

 海外での活躍も多く、1983年にはトゥールーズ室内管弦楽団など数多くのオーケストラを、1985年にはパリ・ シャンゼリゼ劇場でラムルー管弦楽団を指揮している。1993年4月には、芦屋交響楽団のヨーロッパ・ツアーに 同行、ベルリン、ウィーンにて指揮し大好評を博した。

 2004年文化庁海外特別派遣によりパリ管弦楽団にて研修
 2005年中部国際空港開港式典、愛知万博ジャパンデー開幕式典の指揮をする。
1982年より東京芸術大学指揮科講師、アンサンブル・フォルテ指揮者。

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