指揮者 本名 徹次 Tetsuji Honna
 


郡山市生まれ。山田一雄、井上道義の両氏に師事。1985年東京国際音楽コンクール最高位、90年トスカニーニ国際指揮者コンクール第2位、92年ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、94年村松賞、第5回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞。文化庁芸術選奨・文部大臣新人賞。平成9年度大阪舞台芸術奨励賞受賞と輝かしい賞歴を誇る。

94年以降、プラハ放送交響楽団、ハンガリー国立交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団を指揮。99年にはネザーランド・フィルおよびブルノ・フィルでいずれも高い評価を得た。01年よりベトナム国立交響楽団のミュージック・アドヴァイザーに着任し、楽団のアップグレーディング・プロジェクトで中心的な役割を果たしている。03年、05年シーズンにはスロヴェニア・フィル定期演奏会でショスタコーヴィッチ、ストラヴィンスキーを、06年には上海フィル定期演奏会でR.シュトラウスなどを指揮して絶賛された。

国内では95年〜01年、大阪シンフォニカー交響楽団常任指揮者を務め、シューベルト交響曲全曲シリーズを完結。98年〜01年は名古屋フィルハーモニー交響楽団の客演常任指揮者も兼務し、00年のアジア・ツアーにおいて8ヶ国で指揮し好評を博す。また、96年〜99年には東京・ムジカーザにて「19世紀末ウィーンのカフェから生まれた音楽シリーズ」をプロデュースして話題となった。

現代音楽の指揮に意欲的に取り組んでおり、レパートリーはメシアン、ブーレーズ、タン・ドゥンのみならず、早坂文雄、武満徹、伊福部昭、湯浅譲二、佐藤聡明、権代敦彦といった日本人作曲家の系譜も網羅する。近年はオペラ指揮にも積極的で、高木東六「春香」、芥川也寸志「ヒロシマのオルフェ」、一柳慧「モモ」などでその手腕が高く評価され、04年のマデルナ「サテュリコン」(日本初演)はセンセーショナルな成功をおさめた。現在、ベトナム国立交響楽団ミュージック・アドヴァイザー・指揮者、オーケストラ・ニッポニカ音楽監督。

2006年3月24日更新 (ジャパン・アーツ校正原稿より)

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